不動産鑑定士 過去問 【2002】 平成14年 農地法

不動産鑑定士試験での農地法は、宅建士試験と比べ、若干難しいと言った程度です。
農地法自体が、条文数も少ない、易しい法律ですので、ぜひ挑戦して、参考にしていただけたらと思います。

不動産鑑定士 短答式 H14 農地法 問題

農地法(以下この問において「法」という。)による農地の権利移動(農地を農地以外にするためのものを除く。)の制限に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 農家が市街化区域内において500平方メートル未満の農地の所有権を取得する場合には、あらかじめ農業委員会に届出を行えば、常に法に基づく許可を受ける必要はない。
  2. 株式会社が農地の所有権を取得することは常に認められない。
  3. 都道府県が4ヘクタールを超える農地の所有権を取得する場合には、農林水産大臣の許可が必要である。
  4. 農家が農地中間管理機構から農地の売渡しを受ける場合には、あらかじめ農業委員会に届出を行えば、常に法に基づく許可を受ける必要はない。
  5. 包括遺贈により農地の所有権が取得される場合には、常に法に基づく許可を受ける必要はない。



不動産鑑定士 短答式 H14 農地法 解説

 

1. × 誤り

【問題】

農家が市街化区域内において500平方メートル未満の農地の所有権を取得する場合には、あらかじめ農業委員会に届出を行えば、常に法に基づく許可を受ける必要はない。

【解説】

農地を農地以外にする目的で行う権利移動については、あらかじめ農業委員会に届出を行えば、5条の許可は必要ありません。(農地法5条1項6号)

記述の問題設定は、農地を農地以外にするためのものを除く権利移動ですから、3条の許可について訊かれています。3条の許可では、記述のような許可不要の例外規定はありませんので、3条の許可が必要だとなります。

 

2. × 誤り

【問題】

株式会社が農地の所有権を取得することは常に認められない。

【解説】

一定の要件を満たせば、株式会社であっても、農地の所有権を取得することできます。

 

3. × 誤り

【問題】

都道府県が4ヘクタールを超える農地の所有権を取得する場合には、農林水産大臣の許可が必要である。

【解説】

権利を取得する者が国、都道府県又は農林水産大臣が指定する市町村(指定市町村)は、の場合は、3条の許可は不要です。

なお、平成27年の改正で、4ha超の農林水産大臣の許可は廃止となっています。

 

4. × 誤り

【問題】

農家が農地中間管理機構から農地の売渡しを受ける場合には、あらかじめ農業委員会に届出を行えば、常に法に基づく許可を受ける必要はない。

【解説】

農地中間管理機構が農地売買事業等で農地を取得する場合には、あらかじめ農業委員会に届出を行えば、3条の許可は必要ありません。(農地法3条1項13号)

ですが、記述のように農家が農地中間管理機構から農地の売渡しを受ける場合は、3条の許可が必要となります。

 

5. 〇 正しい

【問題】

包括遺贈により農地の所有権が取得される場合には、常に法に基づく許可を受ける必要はない。

【解説】

包括遺贈では、3条の許可は不要です。(農地法施行規則15条5項)

なお、遺言によって、自分の財産を与えることを遺贈といいますが、たくさんの財産の中で、農地のみを与えると言うような遺贈を、『特定遺贈』といい、たくさんの財産の1/3を与えると言うような遺贈を『包括遺贈』と言っています。

そして、包括遺贈については、解説の通り、遺贈を受ける者は3条の許可は不要です。

ただ、特定遺贈については、遺贈を受ける者が相続人であれば3条の許可は不要となりますが、相続人以外の者が特定遺贈を受ける場合、3条の許可が必要となりますので、注意しておいてください。

 

以上より、解答はでした。 

肢2と肢4以外は押えておいてください。特に肢5の包括遺贈と特定遺贈については、覚えておいてください。

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