宅建試験でも出るかも? マンション管理士 過去問 H17-18 民法(相続) 問題と解説

宅建と兄弟資格でもあるマンション管理士試験ですから、
その過去問については、宅建試験で問われても何ら不思議ではありません。

難易度レベルもほぼ変わりありませんので、
腕試しのつもりで、ぜひ、挑戦して見てください。

マンション管理士 過去問 H17-18 民法(相続) 問題

Aが甲マンション(管理組合乙)の201号室を購入し、管理費等を滞納したまま死亡した場合に関する次の記述のうち、民法及び区分所有法の規定並びに判例によれば、正しいものはどれか。ただし、Aの相続人として妻Bと成人の子Cがいるものとする。

  1. B及びCは、単純承認をすれば、滞納管理費等については、それぞれ法定相続分に応じて承継する。
  2. Cが乙に対して限定承認をした旨の通知をした場合でも、Bが限定承認をしていないときは、乙は、Bに対して、滞納管理費等の全額を請求しなければならない。
  3. B及びCは、Aの包括承継人であり、滞納管理費等につき連帯して負担する義務があるから、乙は、B又はCに対して、その全額を請求することができる。
  4. BがCに対して滞納管理費等の全額を支払うことを約した場合には、Cは、乙に対して、滞納管理費等に係る債務を負うことはない。



マンション管理士 過去問 H17-18 民法(相続) 解説

 

1. 〇 正しい

【問題】

Aが甲マンション(管理組合乙)の201号室を購入し、管理費等を滞納したまま死亡した。Aの相続人として妻Bと成人の子Cがいる。

B及びCは、単純承認をすれば、滞納管理費等については、それぞれ法定相続分に応じて承継する。

【解説】

単純承認とは、正の財産も負の財産もすべて相続するということですから、滞納管理費等についても相続するということになります。

そして、その相続分は、遺言で指定がなければ、法定相続分に従うことになりますから、記述は正しいとなります。

 

2. × 誤り

【問題】

Aが甲マンション(管理組合乙)の201号室を購入し、管理費等を滞納したまま死亡した。Aの相続人として妻Bと成人の子Cがいる。

Cが乙に対して限定承認をした旨の通知をした場合でも、Bが限定承認をしていないときは、乙は、Bに対して、滞納管理費等の全額を請求しなければならない。

【解説】

限定承認と言うのは、正の財産のみを相続すると言ったものですが、限定承認は、民法923条に、共同相続人の全員が共同してのみこれをすることができるとなっています。ですから、Cが限定承認して、Bが限定承認をしていないときと言ったことは起こり得ないことです。

ですから、限定承認はしていないことになりますから、滞納管理費等については、法定相続分に応じて相続されていることになりますから、乙は、滞納管理費等の請求を法定相続分に応じてBCに請求することになります。

従って、Bに対して、滞納管理費等の全額は請求できません。

 

3. × 誤り

【問題】

Aが甲マンション(管理組合乙)の201号室を購入し、管理費等を滞納したまま死亡した。Aの相続人として妻Bと成人の子Cがいる。

B及びCは、Aの包括承継人であり、滞納管理費等につき連帯して負担する義務があるから、乙は、B又はCに対して、その全額を請求することができる。

【解説】

包括承継人とは、他人の権利義務を一括して継承する者を言いますから、相続人は包括承継人と同義語だとなります。

ですから、BCが包括承継人であっても、相続人と同様に滞納管理費等については、法定相続分に応じて承継しますから、乙は、BCに対して、その全額は請求できません。

 

4. × 誤り

【問題】

Aが甲マンション(管理組合乙)の201号室を購入し、管理費等を滞納したまま死亡した。Aの相続人として妻Bと成人の子Cがいる。

BがCに対して滞納管理費等の全額を支払うことを約した場合には、Cは、乙に対して、滞納管理費等に係る債務を負うことはない。

【解説】

BCZの当事者全員で話し合って、BがCに対して滞納管理費等の全額を支払うことを約したと言うのでしたら、Cは、乙に対する、滞納管理費等に係る債務を免除されることになりますが、記述は、BC間のみの約束に過ぎませんから、Zはそんな約束をしていませんので、当然に滞納管理費等の請求をしてくるはずです。

従って、記述は誤りだとなります。

 

1
以上より、解答はでした。 

限定承認は、共同相続人全員でやらなければいけませんから、ここはよく覚えておいてください。

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